2024年05月22日

動物福祉(アニマルウェルフェア)

動物福祉(アニマルウェルフェア)という言葉をご存じでしょうか。

人が世話や管理をしたり、あるいは何らかの影響を及ぼしたりする動物について、命あるものとして尊重し、彼らにとってストレスや痛みが限りなく少ない環境で飼育・共生することを目指す在り方をいいます。
アニマルウェルフェアは当初家畜動物を対象に欧州で1960年代に提唱されたのがはじまりで、今日に至るまで国際的な基準及び共通認識となっており、野生動物・ペット・使役動物・実験動物・家畜など全ての動物たちを対象とします。

国際的動物福祉の基本(5つの自由)は以下となります。
①飢えと渇きからの自由
②不快からの自由
③痛み・傷害・病気からの自由
④恐怖や抑圧からの自由
⑤正常な行動を表現する自由

現在は世界各地で畜産動物の飼育環境・法整備の改善が進められています。ケージフリー、放牧の環境で育つ畜産動物は抵抗力が高くなり、病気が少なく健康であることから食の安全に繋がっていきます。
日本ではあまり認知されていない上に取組にはコストもかかりますが、日本国内で取り組む企業も出てきているそうです。

犬や猫もそうですが、我が家のペットを例に取ると、レオパっぱ達が身動き取れないような狭いケージでの飼育であったり、不潔であったり、乱暴に掴んだり…といったストレスを与えながらの飼育はダメですよねという話になります。
長々伸びるごましお。壁に張り付くチャコについては落下時にけがをしないようなレイアウトが必要です。

どの動物にも適した環境や食事があります。とても身近な我が家の爬虫類たちにもより良い環境にいてもらうため、出来ることはないかを考えてみようと思います。


投稿:渡辺
posted by towa at 10:12| 生き物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年05月13日

爬虫類ブリーダーに必要な資格

前回のブログでは爬虫類のブリーダーについて取り上げました。今回はブリーダーに必要な資格や、求められる事柄について取り上げてみます。

まず、動物の販売・保管・展示(繁殖場、ふれあい、ペットショップなど)などを取り扱う業を第一種動物取扱業といいます。哺乳類、鳥類、爬虫類が対象となります。
第一種動物取扱業を行うには事業所のある自治体への登録が必要となり、1事業所につき1人、第一種動物取扱業者に選任された、常勤の動物取扱責任者を置く必要があります。
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友人宅CBのごましお。個人の間で金銭の発生しない譲渡は違法にならないそうです。

爬虫類ブリーダーの場合は、販売・保管などに当たるため、ブリーダーになるには上記の登録が必要となり、第一種動物取扱業の資格が必要になります。この資格を取得するにはいくつかの条件を満たす必要がありますが、ここでは割愛します。

第一種動物取扱業者は命あるものである動物を扱うプロとして、より適正な取扱いが求められます。具体的には動物の健康と安全を守る飼育(空間の確保、清掃、給水、給餌、獣医師との連携)、販売時には動物の特性や飼育、状態の体面による適切な事前説明、販売顧客情報の保存、法令違反した取引への制限などが当たります。
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チャコのケツから写真。身動きできないケージでの飼育などは動物福祉にも反します。

ショップ、ブリーダーの繁殖場では標識や名札(識別票)の掲示が義務付けられていますので、爬虫類に限らずペットのお迎えを検討される際は、識別票の有無や、合わせて動物が適切な飼育がされているかも確認してみてください。


投稿:渡辺

posted by towa at 15:22| 生き物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年05月07日

ブリーダーとは(爬虫類)

暖かくなってきたので、我が家の爬虫類達も活発になってきました。
(むしろ気温が高すぎて、季節感は無い感じがします)
クレステッドゲッコーのチャコが産卵。お疲れ様でした。今年2回目(無精卵)
ご飯を変えたのですが、不評…(好き嫌いがはっきりしている)
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ボウシトカゲモドキの半蔵。WC個体が朝から出てきたので、暖かくなって食欲が増してきたのが分かります。
(つまり飯を出せと…)

世の爬虫類飼育者の方々のSNSを見ると、ちょうど今の時期は卵が孵化する時期です。色々な種類の子たちが誕生していて見ているだけで楽しいです。しかし全て孵せば計10匹以上になるのでお世話も大変ですし、ブリーダーの方すごいわ…。

ところで爬虫類のブリーダーとはどのような人たちでしょうか。
まず、爬虫類の飼育・繁殖をする人たちであるのはお分かりかと思います。さらに繁殖個体の譲渡(金銭の取引を伴う)、譲渡先への飼育方法のレクチャー、さらに種の飼育・繁殖方法の確立などを仕事とする人たちを指します。

以前のブログでも取り上げていますが、爬虫類のWCは海外で捕獲され輸入されている個体です。それが元で現地の生態系バランスが崩れ、環境への影響・種の絶滅などが懸念されています。
爬虫類のブリードをし、繁殖個体を増やすことで生態系への負担を減らす事にもつながります。

我が家では半蔵がWC個体であることから、ボウシトカゲモドキの繁殖については真面目に検討した事がありますが、何しろ爬虫類、まともに孵せば一度で10匹は増えるわけで、これを全て自宅でお世話する事は出来ず、さらに無許可で繁殖個体を販売する事は違法です。
この繁殖個体を販売するためには自治体より「第一種動物取扱業」の登録を受ける必要があり、ブリーダーの繁殖場、ペットショップなどでは一店舗に一人、第一種動物取扱業者より選任された「動物取扱責任者」がいないと営業が出来ません。

次回はこのブリーダーに必須の「動物取扱責任者」について取り上げます。
(電子部品商社のブログから大分かけ離れてきた)


投稿:渡辺

posted by towa at 09:42| 生き物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年04月24日

爬虫類のCB個体について

前回、爬虫類の生まれ(CB、WC、FH)について小ネタを出しているのですが、今回はこの中のCB個体についてちょっとだけ掘り下げてみようと思います。

まず、CB個体はCaptive Breedの略となり、飼育下で繁殖させた個体を言います。爬虫類のモルフ(品種)はこの飼育下繁殖で色や柄を固定させたものです。
人馴れしすぎな爬虫類達

メリットとしては世話がしやすい(餌喰い、人馴れ、環境など)、体内に寄生虫がいない(衛生状況が良いため)、安定して流通するなど、
デメリットとしては価格が高くなる(成長に伴うコストなど)、遺伝子疾患(交配による)など。
飼いやすさから初めて爬虫類をお迎えする方にはCB個体がお勧めです。

では、この飼育以外におけるブリードのメリットにはどのようなものがあるのでしょうか(ブリードによって得られる金銭とは別に考えます)
まず、ワシントン条約(サイテス)をご存じでしょうか。絶滅の恐れのある野生動植物を守るために輸出入を規制する条約です。
サイテスにはⅠ類、Ⅱ類、Ⅲ類とあり、動植物の絶滅のおそれの程度により輸出入の規制がされると、その動植物の輸出入による流通がストップします。
飼育目的の爬虫類の輸入の場合、流通が止まればその爬虫類の飼育、見ることも不可能となります。
その時、国内での繁殖・流通が確立されていれば飼育が可能となります。
ショップに行くとまだWCの流通も多く、これは野生の個体を採取しているものなのです。
現在は爬虫類専門の動物園での絶滅危惧種の繁殖なども行われており(動物園の目的は種の保存、研究なども含まれます)、種の保存も進められています。
国内繁殖個体のみの爬虫類イベントなどもあり、これからますます爬虫類のCB化が進んでいくのではないでしょうか。
(※この考え方が全てではないと思いますが、こういった考えもあるとみて頂ければと思います)

何も考えず繁殖する事は出来ないため私個人として繁殖は検討していませんが、単純に我が家の子たちの子供が孵化すると思うと、それはやっぱり嬉しいですよね。
(でも心配で仕事が手につかなくなるに決まっている…)


投稿:渡辺
posted by towa at 09:00| 生き物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年04月22日

爬虫類用語の豆知識

以前のブログで爬虫類の品種(モルフ)について触れているのですが、これは人が爬虫類の繁殖を繰り返し、模様や色を固定化させたものをいいます。
爬虫類ショップに行くと、販売されている生き物の値札などにCB、WCなどの表記がされている事があります。
この表記について今回は解説してみようと思います。

爬虫類ショップで表記されるCB、WC、FHとは、その個体がどのようにして生まれたものかを表しています。
CB…Captive Breadの略。人の手で繁殖させた個体。
WC…Wild Caughtの略。野生で採取してきた個体。
FH…Farm Hatchedの略。生息地のファームで繁殖された個体。

一般的に言われる特徴として、CBは人の飼育下で繁殖されているため人馴れしており、飼いやすい(大人しい)。WCは野生下個体のため人馴れしにくく飼いにくい(餌を食べなかったり、人を見ると興奮して暴れたりする)。FHは生まれた環境に依存するようです。
冒頭の爬虫類の品種(モルフ)などは人の飼育下で無ければ出来ないので、現行でモルフのついた個体はCBですね。

では我が家の爬虫類はどうかというと、ほぼCB個体です。
ヤエヤマイシガメのももは、ガッツリCB個体です。お迎えは片道2時間半かけて、お店に行きました。(爬虫類のお迎えは店頭と決まりがあります)
こちらの子たちもみんなCB個体。レオパードゲッコーやクレステッドゲッコーはほぼ100%CB個体です。
なんというかCBは図太いですね(人馴れしている)
きく蔵はお店の長期滞在(売れ残り)組。バカみたいに図太いです。
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ごましおに至ってはショップではなく友人が孵した子です。素人CBです。なぜか神経質。
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我が家の唯一のWC(野生個体)、半蔵です。お店の長期滞在組なのと、我が家に来て数年経つのとがあるのでしょうが、最近は飯の用意をしていると飛び出してきます。WCは人馴れしないと思っていたので普通に笑えますww野性どこ行ったんだ。
触るのは嫌がりますが、ピンセットから虫も配合食も食べますし、威嚇もあまりしてきません。

生まれによって飼いやすさや価格に違いがあるので爬虫類のお迎えを検討される際は、この表記について知っていただくと参考になるのかなと思いますが、私はお迎えしたらあまり関係ないような気もしています(お迎えする生き物によると思います)
馴れはあまり関係なく、元気でいてくれたら十分です。

次回はCBについてもう少し掘り下げてみたいと思います。


投稿:渡辺


posted by towa at 11:23| 生き物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする