2024年06月12日

初心者が4バンド抵抗のカラーコード表を見て理解するまで

こんにちは。
東和電子東京営業所のアシスタントSです。

この間電子工作キットを購入したのですが、
説明書の抵抗値に当たる抵抗がどれになるのか判らなかったので、カラーコード表を見ながら学んでみました。
説明書抵抗値.jpgIMG_7262.jpg
上記は説明書に記載されていた抵抗値と付属品の抵抗です。
品物に抵抗値が数字で書かれている訳ではないので、値が判りませんでした


購入した抵抗3.png
写真のままでは見辛いので、抵抗に塗られている色が判りやすいように図にしてみました。
初見で一番端の色が全て”金”だという事が判りますね。他の色は様々です。
調べてみると、抵抗は塗られている色を見ると「抵抗値」「許容差」が判るようになっているようです。

カラーコード表.png
抵抗は、抵抗に塗られている色帯(バンド)の本数で対応するカラーコード表も違うようです。
今回付属していた抵抗に塗られていた色は4本でしたので、カラーコード表は4バンド(色帯)対応のもので抵抗値と許容差を確認します。


4バンド抵抗の見方3.png
調べて、表にまとめてみました。
4バンド抵抗の場合、左から第一数字、第二数字、乗数、許容差を表しているようです。
つまり、左から見て色が緑、茶、黄、金だった場合、5、1、×10k、±5%と読めます。
第一数字は10の桁、第二数字は1の桁ですので51。
乗数が×10k(10,000)ですので、51に10kを掛けると510kとなります。
抵抗の単位はΩ(オーム)ですので、
例)の場合の抵抗は、510kΩで許容差が±5%の抵抗器だという事が判りますね。
※左に来る色の判別がつかない場合、テスターで測定するという手があるようです。いずれテスターの使い方もマスターしてみたいですね


カラーコード表と4バンド抵抗の見方が判ると、購入した抵抗の抵抗値を求める事が出来ました。
今回購入した抵抗は端が「金」のバンドでしたので、左側に来ない事が判り(カラーコード表に第一数字がないので、左側に来ることがない!)、値を求め易い抵抗でした。

カラーコード初心者の方でもここまで読んで下されば抵抗の値が解けると思いますので、
抵抗と抵抗値の組み合わせを選んでみて頂けたら幸いです

問題2.png


解答は次回
ではなく、追記を開いてすぐです

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posted by towa at 14:11| 初心者電子工作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年03月15日

やっぱり正弦波のジェネレータが欲しい(続編)

「組み立て編」で発振が安定しなかったので、原因を調べるために、R4を半固定抵抗(20KΩ)に変更してみました。

正弦波‗VR.PNG

正弦波‗VR基板.jpg

半固定抵抗を回して、ぎりぎり発振する場所を探します。
その際、R4の抵抗値が、9.73KΩでした。

正弦波‗VR発振.jpg

次に、発振しなくなる場所を半固定抵抗を回して探します。
同様に、R4の抵抗値は、9.94KΩでした。

正弦波‗VR未発振.jpg

R4の値は計算上10KΩですので、R4の実測値が10KΩぴったりだったとすれば、これは発振しませんね…(発振条件が ”3”になりません)
使った抵抗はカーボンの抵抗で、公差は±5%です。
R3もカーボン抵抗ですから、R3、R4の公差によっては、発振条件を満たさないケースがあってもおかしくありません。
ですから、抵抗を交換すると発振が止まったりしたのですね… (結構厳密に条件を要求してくるのですね…)

また、発振―未発振の抵抗値の差も0.21KΩと狭いので、常に発振を安定させるには、半固定抵抗での調整が不可欠なようです。
オフセットにも若干のずれがある(0.4V)ので、ここも調整できるようにしたほうが良いみたいです。

正確性を要求される実験では使えませんが、ちょっとした確認程度に使うジェネレータとしては使えそうです。


記事投稿:池田

posted by towa at 13:50| 初心者電子工作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年03月08日

やっぱり正弦波のジェネレータが欲しい(組立て編)

さて、実際の組み立てです。
部品表は以下の通り。とっても少ないです!

正弦波jnr.png

ブレッドボード上に適当に部品を配置して、リード線でつないでいきます。
リード線は、ブレッドボード用の線材セットを使うと楽ですが、通常の線材を切って使っても、問題はありません。
OPAMPの電源は、1つの電源を抵抗で分圧して使ってもよかったのですが、今回は 2電源を別々に用意します。

正弦波jnr2.png

電源投入です!

正弦波jnr3.png

うん! 発振はしていますね… ただ、周波数=1KHzを狙っていたのですが、少し足りません。
あと、発振が不安定で、少し触ったり、抵抗を入れ替えたりすると、止まったりします。
これは、発振条件がセンシティブで、抵抗誤差を拾ったりしているのでしょうか??
それとも、単に接触の問題なのかも…

この辺を検証するために、今後は抵抗を半固定抵抗に変更(抵抗誤差補正)して、ユニバーサル基板に組んだ(接触不良対策)実験してみたいところですね。


記事投稿:池田

posted by towa at 13:46| 初心者電子工作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2024年03月04日

やっぱり正弦波のジェネレータが欲しい(回路編)

前回、矩形波のジェネレータを自作しましたが、やはりここにきて正弦波のジェネレータが欲しくなりました。

何か簡単な回路で実現できないかとWebを探していたら、ありました!『ウィーンブリッジ発振回路
OPアンプ1つと抵抗4+コンデンサ2個で実現できる簡単な回路です。

とりあえず、Webに載っていたリファレンス回路を検討します。

ジェネレータ1.png

この回路の発振周波数は、以下の式で表せますが、発振条件があり満足する必要があります。
ジェネレータ3.pngジェネレータ2.png
回路図の条件を当てはめてみると…
ジェネレータ4.png
が成り立ち、発振周波数が約1KHz、で発振条件を満たすことが判ります。
今回は、ブレッドボードを使って回路を組み立ててみようと思います。

次回は、組み立て編です!



記事投稿:池田
posted by towa at 16:18| 初心者電子工作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年11月27日

オシロ・ジェネレータ(組み立て編)

前回、回路を考えたものを組み立て、動作確認を行います。

実際の基板はこれ
20231127_100312.jpg
部品点数が少ないので、あっさりしたものです。

オシロスコープに接続して、出力信号を確認しました。
20231127_100653.jpg
周波数:10KHz

20231127_101215.jpg
周波数:100KHz

目標だった周波数、10KHz・100KHzは出せているようです。が、100KHzの波形が結構汚いです…
まあ、とりあえず予定通りの周波数は出せていますので、良しとします…
バラックのままだと、かっこ悪いので、そのうち台に固定するか、箱に入れようと思います。

このハンディー・オシロのWeb記事を見ていたら、なんと、矩形波のジェネレータは付いていることが判りました!
マニュアルを最初によく読め! というやつです…

というわけで、この基板は、あまり意味のないものになってしましました。
最初から、正弦波のジェネレータを組めば良かったと…


記事投稿:池田

posted by towa at 11:37| 初心者電子工作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする