前回に続き、爬虫類によくある症状・病気の続きです。
【皮膚病・栄養疾患】
水棲カメによくみられる病気としては皮膚病(水カビ)があります。水棲カメも春夏に脱皮します。全身ちょっとずつ皮が取れていく(たまに脚から皮がヒラヒラしたり、水にぷかりと浮いていたり)のですが、水カビなどの皮膚病の場合は、患部が赤くただれるのですぐに分かります。薬で治療します。
我が家ではなった事はありませんが、水質悪化が原因になるので、毎日の水替えは必須です。
他には、ビタミンA不足で起きるハーダー氏腺炎などがありますが、かかると目がパンパンに腫れあがります。こちらは食事の改善、ビタミンAの摂取で治療します。
【くる病】
爬虫類に多い病気です。骨がもろくなって歩行困難などの症状が出ます。一度発症すると、もろくなった骨は戻らない怖い病気です。
原因はカルシウム、ビタミンD3の不足、紫外線不足です。この病気はならないように飼育環境を整えるのが一番なので、食事にカルシウムやビタミンD3の添加、生体にあった紫外線灯の設置などが必要です。紫外線灯の有無は種類により変わります。
ちなみに我が家のチャコ(左・クレステッドゲッコー)には必要という説と不要という説と両方あるのですが、我が家は時々弱い紫外線灯を1時間くらいつけています。写真は紫外線灯をつけたら浴びに出てきた所ですが、隠れてしまう時もあり自分で調整しているんだなあという感じです。
モモ(右・ヤエヤマイシガメ)は日中紫外線灯をつけ、春夏は外で日光浴をさせています(夏は日陰干し)
【ケガ・脱走】
病気でも何でもない、飼い主の不注意が起こす事故です…。きく蔵(左)は前科2犯の脱走犯、うめ(右)は流木で爪を破損、翌朝ケージが血まみれでした…。
脱走の原因はケージの閉め忘れです。飼い主が悪いですが、堂々脱走するきく蔵も度胸あるな…。今はケージにカギを付けました(当たり前)
他、暖房器具によるやけどなどもあるそうです(低温やけど)
爬虫類の病気はどうにもならないものもありますが、飼育環境をきちんと整えれば防げる病気も多いです。
気を引き締めてお世話しなければと再認識しました(このブログを書いていて余計に…)
投稿:渡辺