2023年12月25日

能を見に行く

12月24日は、宝生能楽堂に能と狂言を見に行きました。(Link:宝生会

歌舞伎は何回か見に行ったことがありましたが、能や狂言をナマで見るのは初めてでした。
座席は、妻の知り合いのつてもあり、とても良い席(舞台正面 前から2列目)でした。
出し物は、狂言が「川上」能が「清経」「猩々」です。事前にトークショウや解説があり、初心者でも楽しめる工夫を凝らした舞台でした。

さて、主な出し物です

野村萬斎さんの「シテ」(主役)です。
セリフの抑揚、動作のメリハリ、登場の場面から引き込まれ、舞台から目を離すことができませんでした。
まさにナマの舞台の迫力。狂言の出し物としては、長い部類になるそうですが、時間の経過を忘れるほど、引き込まれました。

佐野登さんの「シテ」です。
能は難しくて…というイメージを持っていたのですが、考えを改めさせられる舞台でした。
狂言ほどセリフや地謡が理解できたわけではなかったのですが、舞・地謡・囃子すべての調和が素晴らしく、シテの登場から退場まで目を離すことができませんでした。
特に清経自害の場面の舞は素晴らしく、舞で表現しているのにも関わらず清経の心情が伝わって来るようでした。
これも、やはりナマの舞台ならでは、ということなのでしょう。

古典芸能というと、どうも敷居が高く、敬遠気味のところがありましたが、何事も経験してみることが大切と感じた観劇でした。



記事投稿:池田

posted by towa at 11:20| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする