電子デバイスの一番基礎となるダイオード
各ダイオードの特徴を簡単にまとめてみました
① 整流用シリコンダイオード
・耐圧が高い。
→高耐圧なので、高圧AC電源の整流などに対応可能
・逆電流IRが小さい。
→逆電流に敏感な回路の保護など
・順方向電圧VFが大きい。
→低電圧駆動を必要とする回路には使えない
→大電流がでは、損失が大きくなる。
・逆回復時間trrが長い(数10μs~100μs程度)。
→高速のスイッチングには不向き
② スイッチングダイオード
・逆回復時間trrが短い。
→高速スイッチング回路に対応
・逆電流IRが小さい。
→高い逆電流が流れる回路に使えない
・順方向電圧VFが大きい。
→汎用整流ダイオードと同等で、低電圧駆動には不向き
③ ファストリカバリダイオード
・逆回復時間trrが非常に短い。
→高速スイッチング回路に対応
・逆電流IRが小さい。
→高い逆電流が流れる回路に使えない
・順方向電圧VFが大きい。
→汎用整流ダイオードと同等で、低電圧駆動には不向き
・高電圧にも対応
→500V以上の高圧に対応する製品もある
④ ショットキーバリアダイオード
・順方向電圧VFが小さい
→低電圧駆動が可能(0.2V程度から)
・逆回復時間trrが非常に短い。
→高速スイッチング回路に対応
・耐電圧が低い
→高圧回路には使えない
・逆電流(漏れ電流)IRが大きい
・他のダイオードよりも一般的に高価
③ツェナーダイオード
・逆電圧VRを印加し、徐々に上げていくと、ある電圧で急激に逆電流IRが流れるダイオードで、定電圧を取り出すために、使用される
*弊社では、TOSHIBA製品をはじめ、各ダイオードメーカーの製品紹介が可能です。
メーカー問わず、お問い合わせをお待ちしています。
記事投稿:池田
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