今朝のワンコの散歩中に齢60代後半の一人散歩する男性が私の目を引きました。
着ている真っ黒のTシャツは白文字で「台湾人」と大きくデザインされています。
台湾と日頃からビジネスをしている私に、声を掛けてくれ!と言わんばかりです。
「おはようございます。台湾の方ですか?」つい、声を掛けてしまいました。
「違います。コロナ前に台湾に行って買ったので着ています。」
台湾の方ではないことは分かっていますが、切り出しとしてはなかなか良かったです。
その男性はにこにこして50年前に行って、2回目の台湾がコロナ前だったと話しました。
50年前、台湾はまだ戒厳令の時代だったと言われたので私もそうですね、「蒋経国(総統)」の時代ですねと。
民主化前の台湾は外省人(戦後中国から渡った人、その子孫)と本省人(第2次大戦前に住んでいた人、その子孫)との対立で
戒厳令が敷かれていました。多くの本省人が殺害され、分断の台湾の時代でした。
本省人とは西暦1600年以降、第2次大戦前までに中国大陸から渡った人、その子孫です。まさしくこの方たちが台湾を
代表するTシャツの「台湾人」だろうと思います。
蒋経国総統の後の総統が「台湾民主化の父」と呼ばれる李登輝(2020年没)です。今の民主的な台湾があるのは
李登輝のお蔭です。2020年に亡くなったタイミングで私も著書を2冊拝読致しました。
さて、黒Tの男性は、コロナ前の旅行で日本語ができる台湾の方に街で助けてもらったなどいろいろお話をされました。
おっと!これ以上、朝から話をしていると会社に遅れると思い、失礼させてもらいましたが、その男性は、私に
「また、声を掛けて下さいね~」と言って逆方向に歩いて行かれました。
記事投稿:竹内
【関連する記事】