2021年07月27日

トランジスタを使ったラジオ【実践編】

さて、前回バイアス計算をした回路を元に、実際にラジオを組み立ててみましょう。

1TrRadio.png

部品表.JPG

アンテナコイルは、巻くのが面倒なので、市販のバーアンテナを使います。
市販品は620μHの2次巻線仕様でした。今回はストレートアンテナとして使うので、2次側のリードを切ってしまいます。
また、260pFのバリコンと組み合わせて使うため620μHでは、インダクタンスが高すぎて高い周波数の放送が聞こえなさそうでした。そこで、1次側の巻線を目分量で巻き戻して(ほんと適当!)使う事にします。
基板は、その辺に転がってたユニバーサル基板を使いました。

回路図に従って、適当に部品配置をして、基板を組み立てます。

組みあがったバラックがこれ

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電池を入れて、はい! あれ?聞こえません… ノイズすら聞こえません
こういう時は、大概配線ミスをしているものです。基板配線を追ってっと…配線は間違って無いようです。
うん?? トランジスタの極性が逆じゃん!
まあ、私の工作はこんなもんです。(皆さんは、電源投入前にしっかり確認してくださいね)

再度、電源投入! 今度はノイズが聞こえ、微かに放送を受信しています。
やっぱり、鉄筋のビルの中では少々キツイ様ですので、事務所の外階段まで出てみます。
今度は、はっきり聞こえます。

ゲルマニウムラジオより数段音量が大きくなり、放送局も4局受信しています。
スピーカーが問題なく鳴らせるには、出力不足ですが、トランジスタ1個だとこんなもんでしょう。

本当は、出力波形や電流・電圧が計算通りに出ているかをオシロスコープで確認したいところですが、「ゲルマニウムラジオより大きな音で鳴らす」が目的だったので、これで良しとしましょう。(オシロ持ってないし・・・)

100均で買った、ポリの食品ケースに基板を適当にビス付けしてとりあえず「箱」に入れます。ジャンクのスイッチで一応電池を切れる様にしました。

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カッコ悪いなこれ… 


記事投稿:池田

posted by towa at 15:11| 初心者電子工作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする