今回は電子工作で初心者の私とアシスタントSさんがつまづいた、GNDについてです。まずはもう一度今回の工作を見て頂きましょう。
以前のブログでも最後はこのGNDに電気が流れていくとお話ししているのですが、そもそもGNDって何なのか、ここから電気はどう流れていくのでしょうか。
【GNDとは】
GNDとはグランドと読みます。電圧の基準を決める部分です。(0V地点)
電気は+(プラス)から-(マイナス)に流れます。電気が流れる際には押し出す力が必要です。これが電圧で、+と-の電圧の差によって流れるのが電流となります。
ですので電源から電気を流す際、電源+(プラス)と出口-(マイナス)が必要になります。この出口-(マイナス)がGNDとなります。
この工作の場合はまず電源から電気が流れ、受信機→スイッチ→抵抗→LED→GNDと流れていきます。GNDがマイナスという事はこの工作の写真に出ている配線や電気の流れはプラスの電気のみという事になりますよね。
ではGNDから先、電気はどう流れるのかという事になります。(ここで私とSさんはつまづきました)
GNDはマイナスの配線と繋がっていくのです。
ですので最終的にはGNDからマイナス極に電気が流れて循環していきます。(配線は基板の中に入っていたりして目視はできなかったりします)
図にすると下記のようになります。
GNDは設計時にいくつでも作ることができます。複数のGNDは皆繋がっており、最終的にはマイナス極へ流れていくようになっています。
GNDについて所長に教えてもらいましたが、GNDがマイナスという考え方が根底にあるためGNDからどうやって電気がマイナスに流れるかというのはあまり考えたことがなかったそうです。
電気工作や設計をする方と初心者ではそもそもの概念が違うのですね。
今回の工作で使用した野村エンジニアリング製の無線モジュールはこちら(弊社HPでもご紹介しています)
次回はブザーについてです。
投稿:渡辺