前回のBlogで「自然対数の底はe(ネイピア数=2.71828…)」になると書きましたが、そもそも「ネイピア数」って何なのでしょうか?
ネイピア数の名前の由来は、ジョン・ネイピアというスコットランド人によって存在が明らかにされたことに依ります。
ネイピア数を数学的に解明し、厳密に見出したのは、スイスの数学者 ヤコブ・ベルヌーイ と言われています。
ネイピア数は、どの様にして発見されたのでしょうか?
有力なものに、お金の利息計算(複利計算)から発見されたとする説があります。
例えば、1万円に、年利100%の利子が付く預金があったとします(本当にあったらすごい…)
年利100%なので、1年後には2倍の2万円になりますよね。
ここで、「年利50%でいいから、半年に1回利子をつけて、複利運用してくれ」といったとします。
すると、半年で1.5倍になるので1.5×1.5=2.25倍になります。
おお!こりゃ良いわ。それじゃどんどん利子のつくタイミングを短くしていけば、どんどん利子が付くね!
ということで、タイミングを短く(nを大きく)していくと…
利子のつく倍率は、大体2.71倍程度で落ち着いてしまって、利率が大きく変化しなくなるのです。
これを数式で表すと
と表せ、この数式で表される数をe:ネイピア数(無限に続く超越数なので、記号で表すしかない)としたのです。
ネイピア数:e がどのような物かが、少しは分かって来たのではないでしょうか?
このネイピア数:e は、実際には、身の回りの現象に頻繁に登場してくる数なのです。
次回は、自然現象の中にみられるネイピア数:e について少し話せればと思います。
記事投稿:池田
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