2021年01月13日

東京で雪が降るのは春先

今年は、日本海側で大雪になるケースが頻繁に起こっています(降雪被害に合われた方には、ご苦労様です)が、東京は連日晴天続きで、雪が余り降りません。

東京での降雪が報道されるのは、3月から4月初めになってからが多くなっています。

なぜ東京では、春先の降雪が多いのでしょうか?

雪が降るか降らないかは、その時の気温や、大気の湿度などの条件が揃う必要がありますが、低気圧の進路を見ることでも、大まかな予測が可能です。

寒さのピークの1月~2月にかけては、日本海上にある低気圧が、日本の東海上に出て、発達します。

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このような場合は、日本海側での降雪となり、東京などの太平洋側では、雪や雨は降りません。

しかし、春が近づいてくる3月~4月初めに掛けては、低気圧が日本の南海上を通過するようになります(南岸低気圧とも言います)

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この時期の低気圧が、八丈島付近を通過するとき、東京でも積雪となるような雪が降る場合があります。

もっと暖かくなると、雨になってしまいますが、まだ上空は冬の気温ですので、雪になるのです。

東京ではほんの少しの積雪でも、交通に障害が出るなど大騒ぎになりますが、天気図を観察することで、雪に対して事前に準備することができる様になるのではないでしょうか。



記事投稿:池田

posted by towa at 14:10| 気象 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする