2020年10月28日

亀のあれこれ

今回は爬虫類、亀についてのお話です。

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うちの子。ヤエヤマイシガメは日本の水棲ガメです。甲羅は20cmくらいになります。今3歳。

一言で亀と言っても実に多様な生き物です。
身近なようで実は身近でない亀、今回はちょっと違う角度でご紹介します。

まず亀は爬虫類の中では最も起源の古い生き物です。
甲羅の進化が特徴ですが、あの甲羅は肋骨や背骨が箱状に発達し表面を爪と同じ物質が覆っているものなのです。
そして箱状に発達した甲羅の中に首を引っ込めて外敵から身を守ります。

生息地と分類で大雑把に特徴も知ることができます。
まず生息地は海、陸、川辺、森林と様々です。生息地から大きく水棲(すいせい)と陸棲(りくせい)に分かれます。
水棲はウミガメやスッポン、陸棲ではゾウガメやケヅメリクガメなど。

そして分類(体の形など)では曲頚(きょくけい)、潜頚(せんけい)に分かれます。
曲頚ではマタマタ、ナガクビガメ、潜頚ではワニガメ、ミドリガメ、ハコガメなど。
曲頚は首が長いのが特徴で、甲羅に引っ込まない(!)ので首を横にたたんで身を守ります。
潜頚は甲羅に首を引っ込める事が出来る種類です。ハコガメは首を引っ込めた後に甲羅でフタが閉まります。

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こちらはムツアシガメ。リクガメです。インドネシアやタイに生息する大型種。甲羅は最大60cmになります。

さらに食性(何を食べているか)も種類によって違います。陸棲のリクガメは草食傾向の種類が多いですが水棲のウミガメは雑食、ワニガメは肉食です。食性によっても肉食は目が正面寄り(正面の獲物を狙うため)草食は目が側面寄り(広範囲の食料を探すため)という傾向があります。

日本にいる亀はニホンイシガメとリュウキュウヤマガメが固有種(その場所にしかいない種類)となりますがニホンイシガメは準絶滅危惧種、リュウキュウヤマガメは国指定天然記念物とどちらも個体数が減少しており、海外への輸出は規制されています。
※ニホンイシガメはペットショップでも売られているのですが、人の手で繁殖された個体です。


投稿:渡辺

posted by towa at 14:23| 生き物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする