2020年08月28日

コンデンサの種類と用途③ ~電気二重層コンデンサ~

前回からの続きです。
電気二重層コンデンサとはどのようなものなのでしょうか。

まずは仕組みから。基本構造はコンデンサと同じですが、電気の発生する状況が違います。

キャパシタ図③用.JPG
※クリックで拡大します

二次電池(バッテリー)が化学反応で電荷を蓄える事に対し(二次電池は金属の電極による化学反応)、電解液に浸した活性炭電極にイオンを吸着させ電荷を蓄えるのが電気二重層コンデンサです。
主な特徴としては
・長寿命
・構成材料に重金属を含まない(環境にやさしい)
・大電流による急速充放電が可能
となります。よく比較される二次電池と電気二重層コンデンサの違いは下図の通りとなります。

電池とキャパシタの違い.JPG
※クリックで拡大します


蓄電量は二次電池のほうが大きいのですが、電気二重層コンデンサのほうが放電制限や寿命が無制限で、さらに充電時間が短く済むという違いがあります。
サイズも小型~大型、形状も円筒型、リード線付き、コイン型など、選択肢があります。

上記の特徴を利用した、電気二重層コンデンサのサイズごとの用途は次のようになります。

用途.JPG
※クリックで拡大します

電気二重層コンデンサは日本ケミコンで高出力/高耐圧/高耐熱タイプの取り扱いがあり
メーカーを通してのご提案が可能です。
是非お問い合わせください。

記事投稿 渡辺
posted by towa at 09:27| まめちしき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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