だいぶ前にブログの記事にしましたが、昼行性(昼型)爬虫類(カメ、トカゲ)は太陽光が必要です。池のカメが春や夏によく日干ししていますよね。
爬虫類にとっての太陽光は、変温動物である彼らの体温調節をし、紫外線はビタミン生成やカルシウム吸収、骨の形成を促す大切なものです。
ですので、飼育下の場合は太陽光の代わりとなるものが必要になります。
それがバスキングランプ(熱源)と紫外線ランプです。
どの爬虫類にも同じランプを使う訳ではありません。生体の生息地に近い温度や紫外線量にすることが必要になります。(生息地の気候を調べてランプを購入します)バスキングランプも紫外線ランプも色々な形状、強さのものがあるので、飼育環境に合わせて選ぶことができます。
紫外線の波長と爬虫類に対する働きは以下となります。
UVA(315nm~400nm)
脱皮や食欲の増進の作用があるとされています。
UVB(280nm~315nm)
爬虫類はUVBからビタミンD3を生成することにより、体内にカルシウムを吸収、丈夫な骨を保ちクル病(骨がもろくなる病気)や骨疾患を予防します。室内飼育の爬虫類はクル病が多いので、大切な紫外線です。
UVC(100nm~280nm)
殺菌作用があり、爬虫類の病気(皮膚病など)を防ぎます。
カメを例にすると、日本の池などにいるイシガメやクサガメなどのミズガメは、あまり強い紫外線を必要とはしませんが、リクガメには強い紫外線や温度が必要です。これはリクガメが熱帯や亜熱帯原産の生き物であるためです。
ミズガメ。上のランプがバスキングランプ、下のランプが紫外線ランプ(一番弱いもの)
ムツアシガメのむっちゃん(インドネシアなどに生息する大型のリクガメ。
温室の中で、更にバスキングランプを付けて飼育されていました)
ちなみに夜行性の爬虫類や蛇などはランプ不要と言われています。
ですので我が家のヤモリ達にはランプはつけていません。
そのあたりもまた別の機会に書こうと思います。
投稿:渡辺