2023年11月27日

オシロ・ジェネレータ(組み立て編)

前回、回路を考えたものを組み立て、動作確認を行います。

実際の基板はこれ
20231127_100312.jpg
部品点数が少ないので、あっさりしたものです。

オシロスコープに接続して、出力信号を確認しました。
20231127_100653.jpg
周波数:10KHz

20231127_101215.jpg
周波数:100KHz

目標だった周波数、10KHz・100KHzは出せているようです。が、100KHzの波形が結構汚いです…
まあ、とりあえず予定通りの周波数は出せていますので、良しとします…
バラックのままだと、かっこ悪いので、そのうち台に固定するか、箱に入れようと思います。

このハンディー・オシロのWeb記事を見ていたら、なんと、矩形波のジェネレータは付いていることが判りました!
マニュアルを最初によく読め! というやつです…

というわけで、この基板は、あまり意味のないものになってしましました。
最初から、正弦波のジェネレータを組めば良かったと…


記事投稿:池田

posted by towa at 11:37| 初心者電子工作 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年11月20日

超越数

最近TVを見ていたら、面白い番組がありました。
Eテレで放映中の「笑わない数学」がそれです。
その中で、面白いエピソードが紹介されていましたので、紹介したいと思います。

番組で取り上げているのは、数論(数の性質について研究する数学)なのですが、難しい数論の考え方を、判りやすく簡単に紹介しています。

番組は「超越数」についてでした
超越数は、数の分類の一つになります

数の分類には
有理数:整数分の整数という分数で表せる数や、無理数:有理数ではない実数のこと。つまり、整数分の整数では表せない数といった、分類等がありますが、その他には「代数的数」「超越数」といった分類もあります。

代数的数:1次方程式や2次方程式といった何らかの代数方程式の解として表される数、√2や√3は、√a^2=aなので、代表的数、またx^2=-1の解がiとなることから、虚数も代数的数です。(ただし、代数方程式の係数は、すべて有理数)
超越数:代数方程式で表すことのできない数、πやeはこれにあたる。

ネイピア数 が超越数である証明は、シャルル・エルミートにより、1873年に証明されました。証明は、結構難しいので興味のある方は調べてみてください。

また、フェルディナント・フォン・リンデマンにより証明されたリンデマンの定理では、代数的数 aに対してe^aは超越数であることが知られています。

この定理を使うと、πも超越数であることが判ります。(美しいです)


現在までのところ、πやeといった特殊な数を含んだ、超越数として確認された数はそれほど多くありません。
たとえば、π+eが超越数であるかは、確認されていないのです。
しかし、超越数が代数的数より圧倒的に多いことは、判っており、また複素数のほとんどが超越数であることは、確認されています。
(代数的数も超越数も無限に存在するはずなのに、超越数のほうが多いって…禅問答ですね)

私たちの身近な数字には、まだまだ多くの謎が含まれているのですね。


記事投稿:池田

posted by towa at 16:32| まめちしき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする