2023年07月28日

帆足・ミルマンの定理

前回は、電気回路を理解する上での法則の一つとして、キルヒホッフの法則を紹介しましたが、もう一つの重要な法則に、帆足・ミルマンの定理があります。

帆足・ミルマンの定理は、下記のような複数の電源と抵抗が、並列に接続された回路において、端子電圧を簡単に求めることができる定理です。
ミルマン1.PNGFig1

定理自体はオームの法則でも理解できますが、これを覚えておくと、回路の任意の場所の電流を求める テブナンの定理 なども理解しやすいでしょう。

端子電圧 Vは下記の式で表すことができます(ちなみにコンダクタンス Gは、抵抗 Rの逆数です)
ミルマン2.PNG
回路1~回路nのそれぞれの端子電圧を合計します
ミルマン3.PNG
これで、複数電源を持った回路の端子電圧(V)が求められます


<計算例>

下記のような回路において、R3の端子電圧 V を計算します
ミルマン4.PNG
各回路のコンダクタンスと電流を足して端子電圧 V を算出します
ミルマン5.PNG
電流に関しての定理である、テブナンの定理 も式の変形で同様に計算できますので、挑戦してみてはどうでしょうか?


記事等興:池田


posted by towa at 14:20| まめちしき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年07月24日

キジバトのヒナが生まれました

先日から抱卵中だったキジバト
2羽のヒナが孵りました!

親の口に自分の嘴を突っ込み、ピジョンミルクをもらう様子が見られました


巣立ちまで、1か月ほど
元気に育ってほしいものです

記事投稿:池田
posted by towa at 13:28| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年07月20日

ごましおの産卵

タイトル通り、我が家のレオパードゲッコーのごましおが6月中旬に無精卵を産みました。

我が家にはレオパードゲッコーが4匹いるのですが、うち3匹はメスで毎年5月~7月くらいまで食欲が落ちる時期があります。
レオパードゲッコーに限らず爬虫類には毎年繁殖の季節がありまして、メスはこの時期にお腹に卵の元(卵胞)を作り受精のチャンスを待っています。この卵胞が発達してくると内臓を圧迫するため一時的に食欲が落ちてきます。
無事受精(繁殖行動)するとこの卵胞が受精卵となり産卵され、ベビーが孵ります。

受精が無い時は2つの可能性があり、1つは卵胞が発達せずそのまま体内に吸収される、もう1つは卵胞が発達し殻が出来、そのまま無精卵として産卵となります。
我が家では繁殖はしていませんが、ごましおは昨年、今年と無精卵を産みました。これもその時の状況により卵になる時とならない時があるようですが、産む子は毎年産むな…という感じです。隣のケージにオスがいるのも関係しているのかもしれません。

産卵直後のごましおと卵。産んだ後は尻尾が細くなり、一気に痩せます。
飼い主は居たたまれない気持ちになる瞬間…。

昨年も無精卵を産んだので、今年は産卵部屋を設けていつでも産めるようにしてみたのですが、いざ産んでみたら全く違う場所に産んでいましたね…。
という事で産卵部屋は撤去しました。入りもしないのでおそらく居心地が良くないのだと思います。

IMG_20230520_214624.jpg
後ろが産卵部屋として設けたヤシ殻入りのタッパー。数えるほどしか入らなかった…。

産卵後は爆食するため、痩せた尻尾が戻るまではほぼ毎日のように餌を与えます。

毎年1度きりとは言え、詰まることもあるため産卵はドッキリします。
ですが卵胞が出来る事自体は自然であり栄養状態も良く健康の証なので、何とも悩ましい感じです。

どの子も健康で元気でいてくれるのが一番です。


投稿:渡辺



posted by towa at 11:24| 生き物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年07月10日

キジバトが巣を掛けました

うちの庭にある梅の木に、キジバトが巣を掛けました。

2~3日前から、じっとして動きません

どうやら抱卵中の様子…

20230708_143848.jpg

ヒナが無事に帰りますように

リンク:Wikipedia

記事投稿:池田

posted by towa at 14:40| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年07月07日

キルヒホッフの法則

皆さんは、オームの法則はご存じだと思いますが、電気回路の理解においては、オームの法則の他に、いくつか重要な法則があります。
その法則の一つに「キルヒホッフの法則」があり、この法則は2種類の電源を持った回路の抵抗・電流・電圧の関係を計算する上で重要な法則です。

図1のように、ある1点Aに電流I1I2が流れ込んでいます。同時に点AからはI3が流れ出しています。

キルヒホッフ4..jpg図1

この時、電流の関係として I+I2=I3 の式が成り立ちます

キルヒホッフの第1法則=回路中の任意の電流の分岐点において、流れ込む電流の和と流れ出る電流の和は等しくなる。

図2のように、電源が2つある回路(閉回路)がある場合、電源電圧E1と電源電圧E2および、抵抗R1の両端電圧V1R2の両端電圧V2との関係として、E1-E2=V1+V2 の式が成り立ちます。

キルヒホッフ2.png図2

キルヒホッフの第2法則=回路中の任意の閉回路において、電源電圧と負荷で消費される電圧(電圧降下)の和は等しくなる。

さて、この2つの法則をもとに、図3のような回路の電圧・電流・抵抗の関係を見ていきましょう。

キルヒホッフ3.png図3

Aを通る電流は、キルヒホッフの第1法則よりI3=I1+I2 となります。
閉回路1では、オームの法則にと第2法則により… E1=I1R1+I3R3 が成り立ちます。
閉回路2では、同様に… E2=I2R2+I3R3 が成り立ちます。

つまり、図3の回路での電圧・電流・抵抗それぞれには、下記連立方程式が成り立つことがわかります。

 I3=I1+I2…①
 E1=I1R1+I3R3…②
 E2=I2R2+I3R3…③

通常、抵抗、電圧、電流のいずれかの値は判っているので、連立方程式解くことにより、求めたい値を計算することができます。

キルヒホッフの法則を使うことによって、より複雑な回路の解析も可能となるのです。

次回は、複数の電源と抵抗が、並列に接続された回路において、端子電圧を簡単に求めることができる帆足・ミルマンの法則について話したいと思います


記事投稿:池田

posted by towa at 16:01| まめちしき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする