前回は、電気回路を理解する上での法則の一つとして、キルヒホッフの法則を紹介しましたが、もう一つの重要な法則に、帆足・ミルマンの定理があります。
帆足・ミルマンの定理は、下記のような複数の電源と抵抗が、並列に接続された回路において、端子電圧を簡単に求めることができる定理です。
定理自体はオームの法則でも理解できますが、これを覚えておくと、回路の任意の場所の電流を求める テブナンの定理 なども理解しやすいでしょう。
端子電圧 Vは下記の式で表すことができます(ちなみにコンダクタンス Gは、抵抗 Rの逆数です)
回路1~回路nのそれぞれの端子電圧を合計します
これで、複数電源を持った回路の端子電圧(V)が求められます
<計算例>
下記のような回路において、R3の端子電圧 V を計算します
各回路のコンダクタンスと電流を足して端子電圧 V を算出します
電流に関しての定理である、テブナンの定理 も式の変形で同様に計算できますので、挑戦してみてはどうでしょうか?
記事等興:池田