前回に引き続き、ブール代数です。
今回は、実際に論理式を使って、回路を組んでみます。
回路記号は、アナログ回路と違い、MIL記号をつかます。基本的なMIL記号は、NOT・AND・ORの3種類です。(XOR・NAND・NORなどもありますが、基本的に前出の3種類で表現できます。
それでは、実際に真理表から論理関数を導いて、論理回路を組み立ててみましょう。
下記の様に、A・B・Cの入力の結果を表した真理表があるとします。
この真理表から、この真理表の表す論理関数 f(A,B,C)を導きます。
Z=1となる行に注目して、0,1を変数文字のtrue,falseに置き換えてみます。
これを論理和(+)記号で結ぶと、論理関数式となりす。
今度は、この式を変形していきます。
ここで、変数A,B,Cは、和(論理和)と積(論理積)の形で表せることが解ると思います。
()の中は、論理和になっていますので、これをMIL記号で表現すると・・・
Aと()の中は、積(論理積)の関係がありますので、合わせて表現すると・・・
このように、真理表から、実際の論理回路を組み立てることができます。
入力の変数が多くても、論理関数を組み立てて、変形することにより、同様に論理回路を組み立てることができます(計算は若干複雑にはなりますが・・・)
論理デバイスは、安価なものが多く(単機能製品は)比較的簡単に手に入ります。
プレッツボードや、ユニバーサル基板に組んでみて、簡単な回路から実験をしてみるのも面白いと思います。
記事投稿:池田