次は、検波部です。
共振部で周波数を選択された電波信号は下記の様に、+と-が同じ振幅になっています。
このままでは、+と-が打ち消しあって、音声信号になりません。
そこで、ダイオードを使って、+の信号だけを取り出すようにします。
ダイオードは、ご存じの様に、「一方通行」のデバイスです。
この特性を使い、電波信号の+要素だけを取り出します。
ダイオードを使うわけですが、「ダイオードなら何でもいいや!」と言う訳にはいきません。
ここで使うのは「ゲルマニウムダイオード」ですが、一般的な「シリコンダイオード」に比べて、小電圧で駆動します。
入ってくる電波は、非常に弱いものですので、なるべく小電圧で動作するダイオードが適当ということになります。
検波用ゲルマニウムダイオードの定番と言えば「1N60」ですが、生産が終了しており、市場でも入手性が悪くなってきています。
代替のダイオードをチョイスする場合は、データーシートの「順方向電圧:VF=0.2V(Min)」程度の物を選ぶと良いようです。
検波用でなくとも、VFか小さければ、ショットキーバリアダイオードでの代替も可能だと思います。(いろいろなダイオードを付け替えて実験しても楽しいですね!)
次回は、いよいよ音声を取り出します
記事投稿:池田