飛行時に乗ると長生きできる
そんな訳あるはずない!と思いますよね?普通
そう、ある訳ないですが、見方を変えると一概にそうとも言い切れないとも思える現象があるのです。
時間と速度の関係を表した理論に、アルバート・アインシュタインの提唱した「特殊相対性理論」があります。この理論は、様々な実験結果から正しい事が確認されている理論です。
この理論によると、高速で移動(飛行機も高速で移動しています)している人(実際は人だけではないのですが、とりあえず)は、地上にいる人から見ると時間が僅かに遅れているそうです。
つまり、飛行機にずっと乗っていれば、寿命が延びるわけですよね?
寿命が延びるわけありません!
飛行機に乗っていようが、普通に年を取りますから…
この理論は「特殊“相対”性理論」です。
“相対”ということは、「必ず相手があって、それとの関係性」ということです。
つまり、「高速移動している人を地上から見れば時間が遅れて見えるが、実際に移動している人の時間が延びる訳ではない」ということです。
「猿の惑星」っていう古い映画があります、この映画はまさにこの理論を使った設定になっていて、超高速で宇宙航行をしていた主人公が、たどり着いたのは、猿の支配する未来の地球だった、という話です。
アルバート・アインシュタインはその後「一般相対性理論」を発表します。
これは「特殊相対性理論」の発展理論で、速度と時間だけでなく重力も含めた関係性を説いています。
実際、地上より重力の影響の少ない衛星軌道上では、地上からは時間が進んで観測されるのです。
地球軌道上にあるGPS衛星は、衛星の移動速度と重力の影響で起こる時間の遅れと進みを補正して地上に時間を発信しています。
また、アインシュタインの提唱した理論では「光より早く進むモノはない」とされています。
物質の速度が光速に近づくに従って、時間の経過は遅くなり、また質量が無ければ時間の概念自体もなくなります。
つまり、「光は時間の経過も、質量もない」ということになります。
最初の話に戻ります。
「飛行時に乗ると長生きできる」訳ではありませんが、地上にいた場合と比較すると、ほんの僅かですが「未来」に行けるのです。これは「タイムマシン」(未来方向一方通行の)ともいえるのでは?
記事投稿:池田