ウイルス対策に有効なオゾンですが先日のブログ記事「コロナウイルスに効果のあると言われているオゾンは危険?」のとおり、実は濃度の高いオゾンは体に良くありません。
ですので、目的に沿って適正な濃度で使用して頂く事が必要です。
では、適正な濃度とはどのくらいでしょうか。
① まずは生活環境での適正濃度を知りましょう。
安全に使用するのが第一です。有人環境での適正濃度は最高0.1ppm、平均0.05ppmです。(日本での基準値)単位であるppmはparts per millionの略で100万分のいくつかを指し、空気中にどれくらいのオゾンが含まれるかという事になります。
ちなみに通常の大気中では0.005ppm程度、森林などではもう少し多いオゾンが存在しています。
② オゾンを使用する目的をはっきりさせましょう。
部屋の脱臭、ウイルス対策では適正なオゾン濃度が違います。
弱い臭気…低濃度(有人環境で使用)
強い臭気…高濃度(無人環境推奨)
ウイルス対策(人がいる場所でのウイルス感染リスク低減)…低濃度
ウイルス対策(人がいない時間帯のウイルス対策)…高濃度
③ オゾン発生器を使用する場所の部屋の大きさを知りましょう。
オゾンを適正な濃度で使用するためには部屋の広さを容積で求める必要があります。
④ 使用するオゾン発生器の生成量を知りましょう。
例えば弊社で取り扱いのオゾンクルーラーのオゾン生成量は200mg/hrです。
これは1時間あたり200mg のオゾンを生成するという事です。
⑤ 上記をもとにオゾン発生器を使用した際の濃度を求めます。
(計算方法があるのですが、ここでは省きます)
実際にはここで求めた理論値の半分くらいの濃度になります。この濃度が①最高0.1ppm、平均0.05ppmであれば有人環境でも安全に過ごすことが出来るわけですね。★換気をしなければならないほどの高濃度のオゾンは家庭用機器では発生しません。
とはいえ濃度は実際にはピンと来ないと思います。ですがオゾンには独特のにおいがあります。0.01~0.02ppmからかすかににおいを感じ、0.1ppmなら誰でも明らかにわかります。
ですので、においが強い時(オゾン濃度が高まっている)は換気をする、オゾン発生器の運転モードを変えるなどすればまず健康上の心配はありません。
そして①での有人環境での適正濃度(平均)0.05ppmでもコロナウイルスへの効果が見込めるという研究結果が発表されています。(この場合はリスク低減となります)
オゾンを安全に使用しつつ、手洗い、うがいと合わせてさらに感染対策が出来るわけです。
適正な製品の選定、濃度の確認は弊社で出来ますので、お気軽にご相談ください。
投稿:渡辺