2020年07月31日

豪雨ってどんなイメージ?

最近は、梅雨末期の豪雨が恒例の様になってきています(被害にあわれた方、ご苦労様です)が、よく耳にする「1時間降雨量XXX㎜」て、どういう意味なのでしょう?

これは、一般的な雨量計(転倒ます型が主流)に溜まる雨水の高さを表しています。
雨量計の口径は、一般的に20㎝で、面積はπ(パイ)10^2=314cm^2です。

ここに1㎜雨水が溜まると、その体積は31.4㎝^3=31.4cc これが「1㎜」の雨量です。
何だ、たったそれだけ?と思わないでください。たった314㎝^2の範囲に31.4㏄の水が溜まるのですから、いったい町や県単位ではどれだけの量になるか想像してみてください。

例えば、25m×15mのプール(375m^2)に300㎜の雨が降れば、112tもの水が溜まるのです。

実際20㎜/hでもどしゃ降り、50㎜/hを超えれば、前が見えなくなる程です。水害や土砂崩れなど、自然災害の絶えない日本。自分で自身の身を守ることが必要になってくる時代なのでしょうか…

次回:「転倒ます型雨量計」ってどんな仕組み?

記事投稿:池田

posted by towa at 21:48| 気象 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

コンデンサの種類と用途①

コンデンサはほとんどの電子回路、電源回路など幅広い用途に使用される部品です。コイル、抵抗と並んで受動部品に区分され、受け取った電力を消費、放出、貯める働きがある部品です。

主な性質、働きは次のとおりです。

★コンデンサの性質★
① 電気を蓄える
② 直流電流は遮断し、交流電流は通す

★上記を利用した、コンデンサの主な働き★
① 電気を蓄える
② 電圧を一定に保つ
③ ノイズ除去

コンデンサの基本構造は絶縁体を2個の金属板で挟み込んだ形となりますが、材料、形状、構造により蓄える電気の量や対応する周波数が違うため、用途に合わせて使い分けをします。よく使われているコンデンサの種類と特徴は次の通りです。

●アルミ電解コンデンサ
(メリット)低価格、大容量 
(デメリット)サイズが大きい、周波数特性が良くない、有極性

●タンタルコンデンサ
 (メリット)小型、周波数特性に優れる、大容量 
 (デメリット)有極性

●フィルムコンデンサ
 (メリット)無極性、絶縁抵抗が高い、周波数特性に優れる
 (デメリット)セラミックコンデンサと比べると大型

●積層セラミックコンデンサ→★参照記事
(メリット)小型、高周波特性が良い、無極性
(デメリット)割れ、欠けあり、容量変化が大きい

●電氣二重層コンデンサ(キャパシタ)
(メリット)大容量(アルミ電解コンデンサの数千倍)、繰り返し使用可能
(デメリット)高価格

★コンデンサとして分類されていますが、電気二重層コンデンサは他とは少し性能が異なります。二次電池とよく比較されています。
電気二重層コンデンサについては次回に記事にしたいと思います。

弊社は日本ケミコン代理店です。HPでも主要取扱メーカーとして掲載しています。
メーカーを通してのご提案も可能ですので、是非お気軽にお問い合わせください


記事投稿:渡辺


posted by towa at 09:00| まめちしき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月29日

フタル酸エステルって??

下記の記事にもありますが、RoHSⅡで新たに規制された物質に「フタル酸エステル」があます。
半導体業界では、余りなじみのない物質なのではないでしょうか?

「プラスチック」とよく言いますが、プラスチックにもいろいろ種類があり、PVC(polyvinyl chloride=通称塩ビ)はその中でも代表的なものになります。
PVC樹脂自体は固い物質で、そのままでは用途が限られてしまうため、柔らかくして加工性を持たせるためにフタル酸エステルの一種類である、
フタル酸ジ-2-エチルへキシル(DEHP:DOPとも呼ばれる)を大量に添加(可塑剤と呼ばれる)しています。
製品によっては、全体の30%~40%以上の添加量を持つものもあります。

RoHSⅡ指令により、各プラスチック(特にPVC加工をする)メーカーは、「フタル酸フリー」に取り組んでおり、電線メーカーではほとんどの製品で、フタル酸フリー製品に切り替わっていると思います(フタル酸に代わる可塑剤や、ポリエチレン等のオレフィン材を使う)

弊社では、ハーネス加工も行っています、「フタル酸フリー」電線を使った製品も扱っていますので、お声がけください。

記事投稿:池田
posted by towa at 10:15| まめちしき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月27日

RoHS指令とは?

電子部品に関わる仕事をしていると避けて通れないのがRoHS指令です。

RoHS指令とは電子機器・部品に使用される有害物質を非含有とさせ、環境と人の健康を
守ることを目的として制定されています。
この法律はEUで2006年から始まり、2015年にRoHSⅡ指令となりました。現在指定される物質は下記の10品目となります。

1. 鉛
2. 水銀
3. 六価クロム
4. カドミウム
5. ポリ臭化ビフェニル(PBB)
6. ポリ臭化ジフェニルエーテル(PBDE)
7. フタル酸ジ-2-エチルへキシル(DEHP)
8. フタル酸ブチルベンジル(BBP)
9. フタル酸ジ-n-ブチル(DBP)
10. フタル酸ジイソブチル(DIBP)

※この10品目は規制濃度(閾値)が定められ、基準値を超えて上記を含有する製品は
EUでは販売することができません。

尚、この法令はEUのものですが対象はほぼ全ての電子部品となり、昨今の世界市場では国際的な動きとなっているため、日本の電子部品も上記に対応した製品作りがされています。
人体や環境に関わる法令の為部品ごとにRoHSⅡ証明を取得する必要がありますが、最近はHPから取得できるメーカーも増えています。


記事投稿:渡辺
posted by towa at 09:00| まめちしき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月22日

電波新聞社様からの依頼で創立70周年記念へ投稿させて頂きました。


株式会社電波新聞社殿創立70周年誠におめでとうございます。
御社の創立は1950年の終戦間も無い時に電波、電子と言う今日最先端になったエレクトロニクスの新聞社を立ち上げられた先見の明に感銘しております。
私は1948年生まれですが2年の差で現在エレクトロニクス業界の事業をしていますので強い縁を感じております。
中学生の頃からラジオや無線に興味を持ち16歳でアマチュア無線の免許を取りましたが当時読んでいた「ラジオの製作」が1954年に創刊された電波新聞社のものであったとは全く知りませんでしたので更に深い縁を感じている次第です。
私は中・四国電子制御部品流通協議会(CSEP会)会長をしておりますが毎月1回の定例会には広島支局の支局長様にも毎回ご出席を頂きまして私共の活動内容の情報発信と最新情報の提供をして頂いておりますので誠に有難く感謝申し上げます。
CSEP会と電波新聞社は情報を共有する一心同体でありたいと思っております。
新型コロナウイルスの影響で営業活動の自粛を強いられている中ではメディアからの情報取集が今まで以上に重要となっていますのでエレクトロニクス産業の更なる発展の為に引き続き情報発信提供を切にお願い申し上げますと共に貴社の益々のご発展を心より祈念申し上げます。        2020年6月11日 
記事投稿:中野
posted by towa at 17:28| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする